いわき市は人口およそ32万人で太平洋に面した沿岸部は工業や水産業で栄えてきました。
震災から三年が経ち、観光客も増加。復興へと動き始めています。
そんないわき市の素晴らしさを街の皆様に紹介して頂きました。
最初にお会いした方は
空中カメラマンの酒井英治さんです。
酒井さんは20年近く前からいわきの
海岸線や街並みを撮り続けてきました。
撮り始めた当初は、自分の撮影した
綺麗な景色などをもらい、皆さんに
喜んでもらっていましたが
震災後の街を撮影するのは
複雑な思いがあったようです。
しかし、「撮り続けること」それが
年月が経てば経つほど大事な記録になる。
撮り続けることで自分もまた
他のことも頑張れる。
と考えるようになったそうです。
いわきの現状を、これからのいわきを
記録するため酒井さんは空を飛び続けます。
次に中之作港で待ち合わせしたのが
水産加工会社で働く渡邊進一さん。
「ズバリ!いわき自慢は?」と
お伺いすると『かつおです!』と
力強くおっしゃっていました。
そこで渡邊さんにご紹介して頂いたのが
水産加工会社を営む細木茂彦さん。
港に面した工場でかつおのたたきを
生産されています。
18年前、常磐沖のかつおに惚れて
本場の土佐の製法で
最高のかつおのたたきを作ろうと
高知からこの地にやってこられました。
震災後いわき市のかつお水揚げ量は激減。
県外の水揚げの魚を運んできて
加工しているのが現状です。
それでも『かつおが復興の起爆剤』だと
信じて頑張っておられます。
「こんなに美味しいかつおのたたきは食べたことない」とコロッケさんも絶賛してました。
皆さんも一度食べれば、やみつきになること間違いなしです!
途中、好間町に足を運ばせて頂きました。
好間町ではたくさんのお客さんに来ていただこうと9店舗の12種類ジャンボメニューを考案。
さまざまな種類のジャンボメニューに驚きました。
そしてなにより街の皆さんの明るさに、たくさん元気を頂くことができました。
次に案内していただく方は福島県立
いわき海星高校の先生、菅原孝夫さん。
いわき海星高校は福島県内の高校で唯一
津波の被害を受け二人の生徒が亡くなり
ました。
今も復旧作業が続く不便な状況の中でも
生徒たちは「今ある環境で頑張ろう」と
学校生活を送っています。
ここでご紹介頂いたのが「じゃんがら念仏踊り」。
「じゃんがら念仏踊り」とは
念仏を唱えながら
鐘と太鼓を打ち鳴らす踊りで、
江戸時代から受け継がれてきた
いわきの伝統芸能です。
毎年8月13日~15日に行われ、
地域で新盆を迎えた家を訪ね供養します。
いわき海星高校の生徒たちでなる「チームじゃんがら」は
震災で道具や衣裳を失い、活動ができなくなりました。
しかし「じゃんがら念仏踊りで震災で亡くなった友達を供養したい」とみんなの思いはひとつ。
震災のあった年のうちから活動を再開しました。
実際に踊りを見せて頂きましたが、
いわきの伝統を守っていこうという思いが強く感じられました。
旅の締めくくりに皆さんをものまねショーにご招待し、ショー終演後は時間の許す限り、
皆さんとコミュニケーションを取ることができました。
いわき市をご紹介して下さった皆様、暖かく出迎えて下さった皆様、本当にありがとうございました。