最初にお会いした方は
空中カメラマンの酒井英治さんです。
酒井さんは20年近く前からいわきの
海岸線や街並みを撮り続けてきました。
撮り始めた当初は、自分の撮影した
綺麗な景色などをもらい、皆さんに
喜んでもらっていましたが
震災後の街を撮影するのは
複雑な思いがあったようです。
しかし、「撮り続けること」それが
年月が経てば経つほど大事な記録になる。
撮り続けることで自分もまた
他のことも頑張れる。
と考えるようになったそうです。
いわきの現状を、これからのいわきを
記録するため酒井さんは空を飛び続けます。
次に中之作港で待ち合わせしたのが
水産加工会社で働く渡邊進一さん。
「ズバリ!いわき自慢は?」と
お伺いすると『かつおです!』と
力強くおっしゃっていました。
そこで渡邊さんにご紹介して頂いたのが
水産加工会社を営む細木茂彦さん。
港に面した工場でかつおのたたきを
生産されています。
18年前、常磐沖のかつおに惚れて
本場の土佐の製法で
最高のかつおのたたきを作ろうと
高知からこの地にやってこられました。
震災後いわき市のかつお水揚げ量は激減。
県外の水揚げの魚を運んできて
加工しているのが現状です。
それでも『かつおが復興の起爆剤』だと
信じて頑張っておられます。
途中、好間町に足を運ばせて頂きました。
好間町ではたくさんのお客さんに来ていただこうと9店舗の12種類ジャンボメニューを考案。
さまざまな種類のジャンボメニューに驚きました。
そしてなにより街の皆さんの明るさに、たくさん元気を頂くことができました。
次に案内していただく方は福島県立
いわき海星高校の先生、菅原孝夫さん。
いわき海星高校は福島県内の高校で唯一
津波の被害を受け二人の生徒が亡くなり
ました。
今も復旧作業が続く不便な状況の中でも
生徒たちは「今ある環境で頑張ろう」と
学校生活を送っています。
ここでご紹介頂いたのが「じゃんがら念仏踊り」。
「じゃんがら念仏踊り」とは
念仏を唱えながら
鐘と太鼓を打ち鳴らす踊りで、
江戸時代から受け継がれてきた
いわきの伝統芸能です。
毎年8月13日~15日に行われ、
地域で新盆を迎えた家を訪ね供養します。
いわき海星高校の生徒たちでなる「チームじゃんがら」は
震災で道具や衣裳を失い、活動ができなくなりました。
しかし「じゃんがら念仏踊りで震災で亡くなった友達を供養したい」とみんなの思いはひとつ。
震災のあった年のうちから活動を再開しました。
実際に踊りを見せて頂きましたが、
いわきの伝統を守っていこうという思いが強く感じられました。
最後の案内人にお会いするために1200年以上の歴史を持つ、塩竈神社に移動しました。
塩竈神社の初詣参拝客数はなんと東北1位を誇っています。
そこでお会いした赤間桃正さんにふるさと民謡「塩竈甚句」を紹介して頂きました。
塩竈甚句は江戸時代から宴会や祝いの席で唄われてきた民謡で、その明るい歌声と踊りは毎年行われる夏祭りで披露され盛り上がりに欠かせないそうです。
赤間さんがリーダーを務める塩竈甚句保存会の皆さんに披露して頂きました。
旅の締めくくりに皆さんをものまねショーにご招待し、ショー終演後は時間の許す限り、皆さんとコミュニケーションを取ることができました。
塩竈市の素晴らしさを紹介して下さった皆様、暖かく出迎えて下さった皆様、本当にありがとうございました。
2012年3月19日にツートン青木さん、コージー冨田さん、コロッケさんで宮城県石巻市立雄勝小学校の卒業式に参加、追波川河川運動公園仮設住宅、多賀城市 多賀城中学校仮設住宅を訪問させて頂きました。
訪問させて頂くきっかけを作って下さったのが雄勝小学校の高橋教頭先生。
石巻市立雄勝小学校は津波によって閉校となり、児童たちは離れ離れになってしまいました。
雄勝小学校の一部の児童は石巻市立河北中学校を間借りして授業を受けています。
雄勝小学校の卒業式も河北中学校で行われました。
震災後、子供たちの元気がない・・。高橋教頭先生はそんな児童のためになにかできないかと考え、
宮城県・雄勝の漁師会社“OH!GUTS!(オーガッツ)”を震災直後に設立し
精力的に復興活動されている伊藤浩光さんに相談されました。
そして伊藤さんと繋がりがある“TOHOKU ROKU PROJECT” に話が伝わり
ものまねキャラバンに雄勝小学校の卒業式にぜひ来て頂けないかと声をかけて頂きました。
卒業式に参加させて頂くことは児童たちに内緒にしサプライズで登場!
最初はビックリした様子でしたがだんだんと笑顔が見えるようになりました。
30分ほどのものまねショーを行い、卒業式終了後は児童の皆さんと記念撮影を行いました。
雄勝小学校の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!
卒業式終了後は、追波川河川運動公園と多賀城市 多賀城中学校の仮設住宅を訪問させて頂きました。
そこの仮設住宅は雄勝小学校、河北中学校に通っている生徒や児童が家族と生活しているそうです。
ものまねショーを1時間ほどさせて頂き、ショー終了後は時間の許す限り皆さんとコミュニケーションを取らせて頂きました。
訪問させて頂くに当たり、ご協力頂いた皆様、現地のボランティアの皆様、暖かく出迎えて下さった皆様、本当にありがとうございました。